中小企業というのは、いわずもがな大企業と比較して、規模の小さい会社です。
しかし、ただ規模が小さいというだけではありません。
大企業と比較して事業規模が小さいので地域密着型の企業が多く、全国規模で事業を展開している大企業と比較して、自身の地元にたくさん携われるというメリットがあります。
また、人情が厚い素晴らしい経営者もおり、経営者と近い場所で仕事ができるというメリットもあります。
その一方で、なかなか売上が上がらず、従業員が過酷な状況に追い込まれたり、こっそりと軽微な違反行為を行っている事例も少なくありません。
そんな社内の状況というのは、なかなか外に表面化しないので、入社前に見破るのは至難の技です。
そこで、今回は中小企業経営者に焦点を当てて、判断基準を探っていきたいと思います。
ホームページにスタッフが写っている写真がほぼない
ホームページに写真を掲載されることを嫌がる人は多いので、よほど会社に愛着を持ってくれていないと、スタッフは写真掲載を良しとはしてくれないでしょう。
会社とスタッフの信頼感がそこには現れます。
また、ホームページにスタッフの写真を掲載するというのは、スタッフの定着率が高くなければ、なかなか出来ることではありません。
はっきり言いますが、会社が公表している『離職率』なんて絶対に信じたらダメですよ。学校の『就職率』と同じくらい信用できない値だと思ってください。
スタッフが退職すると、そのたびに情報を入れ替えなければいけなくなりますから、離職率の高い会社では最初からスタッフ紹介を作らないか、更新をやめてしまいます。
「ホームページを公開しました。」や「ホームページをリニューアルしました。」等のお知らせ公開から1年以上経過していて、ちゃんとスタッフ紹介ページが生きていること
これが結構大事です!
駐車場の一番良い場所に高級外車が止まっていたら要注意
カーポートやちょっとした屋根のついている場所に高級外車が止まっていたら、社長の車である可能性が高いです。
これまで会社と苦楽を共にし、頑張って雇用を生むまで会社を成長させてきたのですから、高級車くらい乗ってもバチは当たらないと思いますよ。
しかし、わざわざ会社に自慢の高級外車で乗りつけてくる点で、少し自己顕示欲の強い人である可能性があります。
確かに車は事業経費にできますが、会社の道具は古い物を使い続けているのに、自慢の車は新型の高級車なんてこともあります。
こういう人は会社のお金を自身の財布を同一の物として考え、自分の物にはたくさんお金を使って経費として計上し、会社や社員には最低限の物で我慢を強いる傾向が強いです。
経営者の集まりで「先月、新車のレクサス降ろしたわ」とか言ってる人は大体このタイプですね。
会社の事務所をGoogleMapで見ると廃墟みたいな事務所だったりします。
ただ、会社が莫大な売り上げを上げていて、社長も社員もみんな潤っている場合もありますので、一概には言えません。
経営者の集まりに参加していない
中小企業であれば、中小企業同友会などありますが、このような経営者自身が学ぶ場に参加していない場合も相当怪しいと考えた方が良いです。
私がこれまで勤めていた会社でも、そういった集まりに全く参加していない経営者が居ましたが、社内はボロボロでした。
1社目は、経営者自身が最初はサラリーマンとして働いていたが、会社に馴染むことが出来ず、「自分は使われる側じゃなく、使う側の人間なんだ」と考え、独立。
しかし、経営を学んできたわけでもなく、サラリーマン経験も1年ちょっとしかないため、社内はかなり独特な様相を呈しており、「私が神だ」状態でした。
毎日女性社員の泣く声が社内で聞こえていました。
2社目は、2代目社長で1代目がとても才能にあふれた方で、1代で会社を大きく育て、グループ企業化し、息子が後を引き継いだ形でした。
しかし、2代目の息子は一般的なサラリーマン経験がなく、初めから父の会社の管理職でした。
2代目は経営能力が低く、1代目が行っていた店の運営を惰性で続けているだけ。新たな商品を扱うわけでもなく、新しい取り組みを行うわけでもなく、社員の給与は何かと難癖付けて下げていき、コストを極限まで切り詰めて、1代目の築いた資産を食いつぶしていくだけの実状でした。
しかし、これらの問題というのは、経営者本人も気づいているはずなんです。それでも、自分に非があるとは認められない。プライドが許さないから全て社員のせいや世の中のせいにしているんです。
社内では威張りちらした大将でも、経営者同士の勉強会に入れば「新入生」です。
経営者の方には「叱られる場」や「人から評価される場」が必要なんだと思います。
でも、そこに行くのは経営者自身です。自らそのような場に入って、学ぶ姿勢を持っているかどうかで、良い経営者か少しは判断できるでしょう。
もし入社後、すぐ退職したくなった場合
もし、入社した会社が上記のような会社で退職したくなった場合、入社してすぐはなかなか言い出せない物です。
退職する時、こちらとしては今すぐにでもやめたいのに、14日以上前に申し出なければいけない。いや、むしろ申し出てもやめさせてくれない、ということもあります。
そんな時は「退職代行サービス」があります。
「退職代行サービス」ってかなり高価なイメージがありましたが、意外と高くないです。
例えば、低費用で確実な退職代行【退職代行ガーディアン】では、価格は29,800円と安くはないですけど、べらぼうに高くもないです。
意外と頼んでみようかなって思う価格ですよね。
上記の退職代行ガーディアンは東京都労働委員会認証の法適合の合同労働組合というのを強みとしており、低価格・違法性がなく安全である特徴があります。
ということは逆に違法の退職代行サービスも存在するということでしょうね。