お茶出しのマナー
お茶出しのマナー

事務系のお仕事をしていると、高確率で頼まれる『お茶出し』
お茶出しの仕事なんて・・・と思うかもしれませんが、打ち合わせ時に出すお茶は、客人へのもてなしです。
わざわざお茶を出すために、茶器を用意し、お茶を用意しておくのです。それ以外に用途があるわけでもないのに。
それが『もてなし』です。

お茶出しの手順

たかがお茶出し、されどお茶出し。お茶出しにもマナ-があります。

お茶を持っていきます

会議室の場合、ノックして「失礼致します」と声をかけて入ります。
衝立で仕切られているだけの場合、「失礼致します。」と声をかけて入ります。
既に打ち合わせ中の場合、話を遮らないよう、でも最低限聞こえる程度に声を掛けます。
入室したら、扉はそっと閉めましょう。

一旦お盆は置きましょう

お盆を持ったまま、室内をうろうろするとひっくり返してしまうかもしれません。
お客様にお茶をこぼしてしまうのは最もまずいです。
一旦入口に近いテーブルの隅にお盆を置き、カップを一つ持ちましょう。

一番奥に居る人から順にお茶を出します

通常、偉い人から順番にお茶を出します。
スタッフとお客様であれば、当然お客様の分を先に出します。
しかし、お客様が複数名いらっしゃった場合、お客様はお茶出しに来たスタッフとまで名刺交換したりしませんから、お茶出しに部屋に入った時点で誰が偉いのかわかりません。
そういう時は上座・下座です。
一番入口から離れた位置、一番奥に座っている人から先にお茶を出しましょう。

お茶を出す時には後ろから

お茶を出す時は、正面や横からではなく、一旦後ろに回って「後ろから失礼致します。」と言ってお茶を出します。
前や横からお茶を出すと、会話の間に入っていくことになりますから、遮らないように後ろからという形を取ります。
また、背後に回るとお客様視界から消えてしまうので、不意にお客様が動いてお茶を溢してしまわないよう、「後ろから失礼致します。」と声を掛けます。
※ 部屋が狭くて後ろに回れない、お客様同士の距離が近く間からお茶を出せない場合は横から出します。

また、既に打ち合わせ中の場合、テーブルが書類で埋め尽くされていることがあります。
そういう場合は「お茶をお出ししてもよろしいですか?」と確認しましょう。
目の前までお茶を持ってきているのに、断られることはないと思いますが、勝手に書類を動かしたり、黙って待っているのは失礼です。

また、夏場は冷えたお茶を出すこともあります。
冷えたお茶は結露するので、コースターと一緒に出すようにしましょう。
お茶を出す直前にカップを布巾で一拭きしておくと尚良しです。

お茶の数が足りない時は次を取りに行く

お客様の数がわからない場合、お茶を持って行ったものの、数が足りないことがあります。
そういう時は「一旦失礼致します。」と言って、退室し次のお茶を取りに行きましょう。

全員にお茶を出し終えたら、退室します

退室時にも「失礼いたしました。」と声をかけ、そっと退室します。
全ては打ち合わせを遮らないためです。

美味しいお茶の入れ方

だんだんお茶出しに慣れてくると、美味しいと言われるお茶を入れたくなってきます。(私だけです?
日本茶って入れ方で味が10倍変わるそうです。
おいしいお茶は職人の技なんです。

お湯を湯呑に注ぎます

何も入っていない湯呑にお湯を注ぎます。
湯呑を温め、湯呑のお湯でお茶を入れることで適切な湯量を確保するためです。

急須に茶葉と湯を入れます

急須に茶葉を入れます。(茶葉は2~3人で6gほど
湯呑に注いだお湯を急須に入れます。

茶葉が開くまで待つ

茶葉はお湯に触れることで開くので、1分ほど待ちます。
茶葉が開いたら、急須を3~5回ほど回します。

湯呑にお茶を注ぎます

一気に注いでしまうのではなく、全ての湯呑に少しずつ注いでいきます。
お茶は最初は薄く、後になるほど濃くなるので、湯呑ごとの味の差を減らすためです。
お湯の量は最初に湯呑に入れてぴったりの量になっているはずなので、最後の1滴まで入れてください。
これで完成です。

美味しいコーヒーの入れ方

コーヒーって入れ方で味が10倍変わるそうです。
おいしいコーヒーは職人の技なんです。え?さっきもそのフレーズ出てきた?
私が知っているのはドリップコーヒーの場合ですが・・・

STEP1 まず、コーヒー豆をミルで挽きます。※ 生豆を用意している人は先にローストしてください!

ミルの粗さですが、あまり細かくすると苦みが増し、粗いとすぐに湯が通り抜けていくため、あまり味が出ません。

STEP2 ペーパーフィルターに挽いた豆を入れます

ペーパーフィルターをドリッパーにセットして、ドリッパーとペーパーフィルターの間に隙間が出来ないよう、軽く押し当てます。
挽いた豆を表面が平らになるよう、均等に入れます。
その後、中央を少しだけへこませます。

STEP3 お湯を用意します

お湯は一旦沸騰させた後、しばらく寝かせて85~90度になるよう調整します。

STEP4 お湯を注ぎます【一番大事!】

まず、『蒸らし』です。
ドリッパーをポットの上にセットし、中心部分に低い位置からそっとお湯を注ぎます。
少し注いだら、注ぐのを止めます。
コーヒー豆が水分を吸って膨らんできます。これが『蒸らし』です。

豆が膨らんだら、再び中央にお湯を注いでいき、最初の30cc程度抽出します。
最初に抽出されるコーヒーはえぐみがあるので、私は30cc程度抽出したら、捨てます。(好みの問題です。

あとはドリッパー内の豆の状態を見ながら、溢さないようにお湯を注いでいきます。
お湯を注ぐのは中心部だけで大丈夫です。
「の」の字を書くようにとよく言いますが、縁の部分はうまく抽出できません。

STEP4 ポットのコーヒーをカップに注ぎます

ポットの中身をカップに注いだら完成です。
コーヒーは温度変化に敏感なので、カップに残ったお湯を注ぎ、あらかじめカップを温めておくと良いです。(もちろんコーヒーを入れる直前にカップのお湯は捨ててください。

まとめ

どうですか?
ただのお茶出しでも極めようと思うとできることはたくさんあるんです・
どんな仕事であっても、やってみれば「もっと良くできる」「もっとうまくできる」とやりがいは見つけられます。
初めから「そんな仕事・・・」と思うことがあなたの可能性を閉ざすのです。
とりあえず、やってみろ。
じゃあな!

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